季節の病気:春

東京都民の約50%が花粉症に悩まされていると
報告されるようになりました


東京都民の約50%が花粉症に悩まされていると報告されるようになりました。

花粉症と喘息は同じアレルギー疾患ですから、合併しやすいことが知られております。鼻から気管支・肺は気道として連続しておりますので、one airway, one diseaseという概念もあり、一つの気道は一つの病気として関連しております。

咳喘息、気管支喘息の患者様は花粉症契機に悪化することが多いのです。

スギ抗原に免疫を作っていく舌下免疫療法で春以外の季節から準備することがお勧めですが、すぐにできる花粉症対策は、抗アレルギー薬や点鼻ステロイドによる治療です。抗アレルギー薬や点鼻ステロイド使用でもコントロール出来ない重症花粉症の方には、生物学的製剤ゾレアは高価な治療ですが、画期的な治療です。花粉症をコントロールすることが咳喘息、気管支喘息の増悪を予防することに繋がるのです。

花粉症対策をしつつ、少しずつ温かくなってきたこの時期には、是非とも外に出てウオーキングして頂きたいものです。夏の熱中症対策のために、汗をかくための運動習慣を開始して頂きたいと考えます。