咳 咳喘息 外来
長引く咳、花粉症などの
診療をさせていただきます。
2週間以上続く咳を認める場合は、かぜではありません。気管支喘息、咳喘息、逆流性食道炎、副鼻腔炎など多岐にわたる疾患を念頭におく必要があります。また、マイコプラズマ感染や百日咳感染から、咳喘息を発症することもあります。
ゼーゼー・ヒューヒューと呼吸困難を感じる場合のみでなく、咳が出だすと続く、話をすると咳き込む、走ると咳がでる、夜間ふとんにはいると咳が出る、鼻汁が喉に流れる、胸焼けも感じるなど咳は色々です。詳しくお話を聞かせていただいて、場合によっては、胸部レントゲン、肺機能検査、血液検査で精密検査をし、咳の悩みを解決させていただきます。
咳喘息
咳喘息は気管支喘息の一歩手前の状態です。咳のみの症状で、気管支喘息のようなゼーゼー・ヒューヒューという喘鳴を認めません。咳が出だすと止まらない、夜間の咳、明け方の咳、会話で咳、笑って咳、冷気で咳、エアコンで咳、ラーメンの湯気で咳など軽度の刺激でもせき込むのは気管支喘息同様です。咳は激しく、肋骨を打撲したり、尿失禁することもあります。30%は気管支喘息に移行しますので、咳喘息のうちに治療することが重要です。咳喘息の診断のために、問診、聴診の後、レントゲン検査で、肺がんや結核、肺炎などの怖い病気を否定させていただきます。その後、肺機能検査で肺活量や1秒量、肺年齢を測定、呼気中一酸化窒素濃度測定(FeNO)で気道の炎症状態を把握、モストグラフで気道抵抗を測定させていただき、気道閉塞の状態を検査します。また、血液検査で、アレルギー検査をさせていただくこともございます。
咳喘息は咳のみが主な症状であるのに対し、気管支喘息では、ゼーゼー・ヒューヒューと喘鳴を認めます。咳喘息の30%は気管支喘息に移行します。気管支喘息に至ると完治は難しく、年間1000名以上の死亡者も報告されております。咳喘息のうちに自宅で毎日できる簡単な吸入薬(吸入ステロイド)で治療していただきたく存じます。
気管支喘息
気管支喘息はゼーゼー・ヒューヒューという喘鳴を感じる場合と咳が主症状となる場合があります。咳が出だすと続く、話をすると咳き込む、走ると咳がでる、夜間ふとんにはいると咳が出る、アルコールを飲んだ後に咳が続くなどのお話から気道が過敏になっていると判断し、丁寧な聴診、胸部レントゲン、肺機能検査、呼気中一酸化窒素濃度測定(FeNO)、気道抵抗(モストグラフ)、血液検査から気管支喘息と診断できます。外来で処方させていただき、自宅で毎日できる簡単な吸入薬(吸入ステロイド)が有効ですが、吸入方法がきわめて重要ですので、吸入方法もご説明させていただきます。ステロイドと聞くと副作用が心配となる方もいらっしゃいますが、内服ではありませんので、糖尿病や骨粗鬆症、免疫低下などの全身性の副作用を心配する必要はありません。患者様によっては、声が枯れるとおっしゃる方もいらっしゃいますが、吸入ステロイドの種類を変更することで、声枯れも改善することが多いと思います。呼吸器専門医およびアレルギー専門医である私自身が吸入ステロイドを吸入しておりますし、家族も吸入しております。